X線CT検査(マルチスライス)

X線CT検査(マルチスライス(256列))

 CTとはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略で、X線を利用して体内の状態を断面像(輪切りの画像)として画像化する装置です。検査目的によっては、造影剤を使用する場合もあります。造影剤を使用することにより、血管や腫瘍などが詳しく描出され、より正確な診断が可能となります。

 当院では、2022年6月にGEヘルスケア社製のCT装置「Revolution CT」を導入しました。従来の装置では1回転で撮影できる範囲が4cmでしたが、新装置では4倍の16cmの範囲が撮影可能となりました。また、最短で1回転0.28秒の高速回転が可能なため、撮影時間を大幅に短縮することができます。とくに心臓CT検査では、これまでの装置では難しいとされていた不整脈や高心拍の患者さんでも鮮明な画像を得ることが可能となりました。さらに、新装置ではAI(人工知能)技術を用いた画像再構成技術により、少ないX線量で高品質の画像を得ることができます。

 

 

CT検査を受けられる患者さんへ

・検査部位に金属類があると撮影の妨げになる場合があります。金属のついた衣服や下着、貴金属などは外していただくことがありますのでご了承ください。

・造影検査を受けられた患者さんは、検査後、水やお茶、スポーツ飲料などを普段より多めに飲んで、頻回に排尿してください。造影剤を尿とともに排泄することで、副作用を防止することができます。ただし、水分制限を指導されている方は、担当医に相談してください。

・食事や入浴は普段通りで構いません。 緊急検査等により検査開始時間が遅れる場合がありますのでご了承ください。