当院は地域の災害拠点病院の役割を担い、災害発生時や救急患者の搬送のための屋上へリポートを備え、研修医、医学生、救命救急士の実習等も行っていますが、このたび2024年4月から北秋田地域の救急医療の拠点病院として、地域救命救急センターを開設しました。救急患者数は年間約7,500人、救急車受け入れは年間約3,000台であり、24時間体制で運営しています。現在大館市内からの受診が9割ですが、今後は他地域からの受け入れが増えていくことが予想されます。脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、消化管出血、小児救急、産科救急、精神科救急、多発外傷等幅広い疾患を受け入れており、高度な救急医療を提供できるよう各科専門医の常勤化、心筋梗塞の緊急カテーテル治療、ＨＣＵの開設等、多様なニーズに応えられるような体制を整備中です。

　ただし現在、地域救命救急センター常駐の医師は不在のため各科専門医の協力体制の上で成り立っており、日常診療とのバランスをとりながら運営をしています。限られた資源で重症患者さんへの対応に集中できるように、地域の皆様方には救急を要しない症状の場合は、各診療所や、大館市休日夜間急患センター等もご利用くださるよう、ご協力をお願いいたします。

地域救命救急センター長　丹代　諭

　休日夜間急患センターは、休日や夜間の急な発熱・腹痛・軽いけがなどに対する診療を行っています。（主に内科・小児科・外科・整形外科）症状に応じてご利用いただくことで、地域救命救急センターの混雑を防ぎ、重症患者さんへの迅速な医療の提供に繋がります。どうかご理解・ご協力をお願いいたします。

・大館市休日夜間急患センター
　大館市豊町３番２号（大館市立総合病院　隣）
　電話　０１８６−４５−０２２３

※受付は診療終了時間の15分前まで