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臨床工学科

       

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臨床工学科からのお知らせ

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臨床工学科では…

 臨床工学技士(CE:Clinical Engineer)とは、1987年5月に制定された「臨床工学技士法」に基づく、医学と工学の両面を兼ね備えた国家資格です。医師の指示の下、生命維持管理装置などの専門性の高い医療機器の操作及び保守管理を行う医療機器スペシャリストです。
 当院では2007年4月にME室(現:臨床工学科)が設立され、医療の安定した供給と安全性の両立を目指し、様々な業務を行っています。
 安全な医療機器・技術の提供はもちろんのこと、他職種職員への医療機器勉強会も定期的に実施し、チ-ム医療に貢献しています。

血液浄化業務

 血液浄化療法を中心とした急性および慢性腎不全患者さまの人工透析療法、特殊療法として持続緩徐式血液浄化療法、血漿成分領域における免疫吸着療法や血漿交換療法などセットアップから装置の操作、穿刺、治療中の観察、資材及び医療機器の保守管理まで行っています。
 水質管理については、関連学会のガイドラインに則り、透析用水・透析液のエンドトキシン、生菌検査を行い、水質管理を実施しております。
 また、感染対策、医療安全対策、災害対策などの活動に参加し、安全な血液浄化療法を提供できるようにスタッフ各自が日々業務に励んでおります。

心血管カテーテル業務

 虚血性心疾患や末梢血管疾患の検査と治療の全てに24時間365日対応しています。主な機器には、心電図と血圧の変化をモニタリングするポリグラフ、カテーテルを冠動脈内に挿入し直接観察する血管内画像診断装置(IVUS)、狭窄病変がどのくらい血流を阻害しているかを測定する冠血予備量比(FFR)等の操作や計測を行います。さらに、緊急時に補助循環として使用するIABPやECMOの管理も行っており、広範囲にわたり業務を行っています。

ペースメーカー業務

 ペースメーカーは、徐脈性の不整脈に施行される治療です。臨床工学技士はペースメーカーの植込み・交換時にプログラマーを用いて、波高、閾値、抵抗値などを測定し、設定のプログラム等行っています。また術後チェックやペースメーカー外来チェックも行っています。

手術関連業務(術中モニタリングシステム)

 人工呼吸器は高度医療において必要不可欠であり、使用頻度も多いことから注目度の高い医療機器です。臨床工学科での保守点検業務だけではなく、安全な人工呼吸器管理の提供のため、病棟、救急における臨床支援業務を行います。呼吸療法業務においては、毎日の病棟ラウンドや人工呼吸器導入から離脱までのサポート、院内・院外への搬送など、チーム医療の一員として関わります。医師・看護師・理学療法士などで構成されるRSTとして活動するほか、呼吸療法関連の院内勉強会など職員への啓蒙活動の取り組みを行っています。

医療機器管理業務

 医療機器の有効使用と安全性の確保を目的として、病棟や外来で使用する医療機器の管理を一元化しています。システムを用いて、全ての医療機器をID登録し、データベース化することによって、購入時から使用時の保守管理、定期点検、修理状況、廃棄評価までの管理を行っています。

 年1回、医療機器の体験型研修を開催しており、機器に関する説明、トラブルシューティング、インシデント等の講義のほか、実際に医療機器を操作できる体験コーナーを設け、医師、看護師、コメディカルなど多職種が参加し、理解を深め、知識を共有しています。