地域がん診療連携拠点病院

2017年 院内がん登録データ報告

 当院は秋田県のがん診療連携拠点病院として、2010年より院内がん登録を行っています。

 2018年がん登録委員会提出資料として、2010〜2017年までの院内がん登録データと、2010〜2011年の5年相対生存率をまとめましたので、結果をご報告いたします。

 (画像部分はマウスをあてると拡大表示します)

 

当院でがん登録を行っている全部位の2010年から8年間の件数の比較になります。2017年の登録件数は804件で、2010年当初から約250件増えています。

 

全部位別がん登録件数の推移をグラフにしたものになります。

 

•8年間の登録数上位10部位の推移を見てみると、多少の変動はあるものの、登録数が多い部位は、1位大腸がん、2位胃がん、3位肺がん、4位前立腺がん、5位乳がん、6位膀胱がん、7位膵がん、8位食道がん、9位肝がん、10位子宮頚がんの順でした。
•また、件数は少ないのですが、7年間で食道がん・膵臓がん・膀胱がんの件数がじわじわと増えてきています。

 

 

•2010年当初はがん初診時平均年齢は69.6歳でしたが、2017年は71.2歳となり、また全部位で80歳超えは19%から28%となりました。 
•全部位の初診がん患者さんの年齢の推移を見ると、徐々に高齢化が進んでいるのが分かります。

 

 

 

胃がんは他のがんに比べてステージTの早期で受診する割合が多く、登録数は大腸がんの次に多くなっています。

 

•大腸がんは結腸と直腸を合わせて、全部位の中で一番登録数が多くなっています。
•大腸がんでステージ不明が多いのは、大腸ポリープ摘出術で採取したポリープの組織検査の結果が大腸がんであったケースが増加したためです。

 

 

•肺がんは呼吸器外科の新設により紹介された患者の初回のステージが不明だったため、2015年は不明件数が多くなっています。
•また、新設前はほとんどがステージWの末期がんの緩和ケアや化学療法の治療が多かったのですが、2015年からは手術などの積極的治療が多くなっています。

 

 

•乳がんでは症状ありの受診が多く、ステージT・Uの割合が多くなっています。
•また、他院にて手術後、当院で化学療法や、放射線治療目的に紹介されるケースは、初回ステージ不明として登録しています。

 

 

 

肝がんは5大がんの中では登録数が一番少なく、2012年からはステージWの件数も減ってきています。また、肝がんには肝内胆管がんも含まれています。

 

•生検で発見された前立腺がんは、※UICCTNM分類6版ではステージUとなっていたため、2010・2011年はステージTは0となっています。2012年からUICCTNM分類7版となりステージTに変更になりました。
•また2015年からステージWの遠隔転移ありの件数が増えてきています。

※院内がん登録では、UICCTNM分類(国際対がん連合悪性腫瘍の分類)でステージ(病期)をつけています。

 

当院の5年相対生存率

 

 

 

 

•がん登録の診療情報や治療経過は、国でまとめて管理・分析され、今後がん患者さんの治療や予防に活かされ、蓄積するデータががんと闘う人のエールになっていきます。
•当院のがん登録もがん医療の特性を把握し、施設への対応、がん対策へつなげていくことを目指しています。

 

大館市立総合病院
がん登録委員会

(資料作成 大館市立総合病院がん登録室)

 

 

地域がん診療連携拠点病院の指定更新について

 大館市立総合病院は、平成28年2月24日付で「地域がん診療連携拠点病院」の指定更新を受けました。指定期間は平成28年4月1日から平成32年3月31日までです。

 秋田県では、都道府県がん診療連携拠点病院として秋田大学医学部付属病院が認定されており、地域がん診療連携拠点病院として秋田厚生医療センター、秋田赤十字病院、大曲厚生医療センター、平鹿総合病院が当院のほかに指定されています。また、地域がん診療病院として雄勝中央病院、山本組合総合病院、由利組合総合病院が指定されています。

 専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の構築、がん患者に対する相談支援および情報提供など、地域がん診療連携拠点病院としての役割をこれからも果たしていきます。

 

地域がん診療連携拠点病院に指定されました

 大館市立総合病院が平成21年2月23日付で厚生労働大臣より「地域がん診療連携拠点病院」に指定されました。

 秋田県では、これまで都道府県がん診療連携拠点病院として秋田大学医学部付属病院が、地域がん診療連携拠点病院として、平鹿総合病院、由利組合総合病院、仙北組合総合病院、山本組合総合病院、秋田赤十字病院、雄勝中央病院の6病院、計7病院が指定されていましたが、今年大館市立総合病院と秋田組合総合病院の2院が指定されました。




 拠点病院の主な役割には、

 手術や放射線、化学療法など効率的に組み合わせた専門的ながん医療及び緩和ケアを提供すること。

 がん診療に携わる診療所や一般病院へ診療支援や研修を行なうほか、在宅医療との連携など地域のがん診療連携体制の構築を推進すること。

 「相談支援センター」を設置し、患者・家族の相談支援や適切な情報提供を行なうこと

 などがあります。

 4月からは、医療相談室・地域医療連携室に医療相談員に加え、専任の看護師を配置しながら相談支援センターを設置、相談業務や情報提供、地域医療連携の更なる推進を図るとともに、今後とも施設整備、診療体制の拡充に努め、質の高いがん医療を提供してまいります。