緩和ケア委員会

緩和ケア委員会

 大館市立総合病院では、当院または地域における緩和医療を推進するため、平成20年4月から緩和ケア委員会を発足し、緩和ケア充実のため以下の活動を行なっております。

1)緩和ケアチームによる緩和ケアの実施
2)在宅での緩和ケアを実施するため、かかりつけ医・訪問看護ステーションとの地域医療連携の推進
3)院内における緩和ケアに関する勉強会の開催
4)講師を招いて行なう、地域医療機関向けの緩和ケア講習会の開催
5)緩和ケアに関する講演会・研究会の通知

◎ 緩和ケアチームについて

 緩和ケア委員会では平成20年6月より、全てのがん患者、ご家族の皆様の苦痛軽減と療養生活の質の向上のため、緩和ケアチーム活動を開始しております。緩和ケアチームでは、がん患者の痛みやだるさ、苦痛等による身体症状の緩和や、不安や抑うつ等による精神症状の緩和について、知識、経験をもつスタッフ(緩和ケアチーム)による問題解決の援助を行なっております。

 

 緩和ケアとは、生命を脅かす疾患に起因した諸問題に直面している患者と家族のQOLを改善する方策で、痛み、その他の身体的、心理的、スピリチュアルな諸問題の早期かつ確実な診断、早期治療によって苦しみを予防し、苦しみからの解放を実現することである。

〜2002年WHO定義より

 

 これまでの緩和ケアは、がん終末期に主として行なうケアと考えられてきましたが、現在では一般的に、がん治療と緩和ケアを併用して行なわれるものと考えられています。

 

緩和ケアチームとしての活動

1)がん性疼痛コントロール
2)治療(放射線療法・化学療法)に伴う症状の緩和
3)患者・家族の不安に対する相談支援
4)在宅療養への移行支援
5)その他、がんに関わる苦痛の緩和

緩和ケアチームメンバー
  • 身体症状の緩和を担当する医師
  • 精神症状の緩和を担当する医師
  • 緩和ケアの知識を有する薬剤師
  • 緩和ケアの知識を有する看護師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • 医療ソーシャルワーカー
  • 栄養士

 

市民向け講演会『もっともっと知ろう緩和ケア2023』開催のお知らせ

 市民向け講演会『もっともっと知ろう緩和ケア2023』を開催いたします。

 当院では、毎年度、市民の皆様に緩和ケアを知っていただくことを目的として、緩和ケア講演会『もっともっと知ろう緩和ケア』を実施しております。『緩和ケア』とは、重い病気を抱える患者や家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケアのことです※。

※引用 日本緩和医療学会


 これまで講演会は、当院3階ギャラリーにおいて講義形式で比較的小規模に実施しておりましたが、今年度は新型コロナウイルス感染予防のため、同所への講義スライドの掲示により、講演に代えたいと考えております。講演会の日程、演題、演者は下記のとおりです。申込みは不要です。皆様のご参加をお待ちしております。

 

○日程・テーマ


第1回

 

令和5年9月1日〜令和5年9月15日
『緩和ケアって何?』

大石副院長

 

第2回

 

令和5年9月16日〜令和5年9月30日
『身体のつらさ・医療用麻薬について』

消血腫内科山居部長・國安薬剤師

 

第3回

 

令和5年10月1日〜令和5年10月15日
『気持ちのつらさ・がん療養に役立つ社会保障制度』

武内公認心理師・古家MSW

 

第4回

 

令和5年10月16日〜令和5年10月31日
『がん患者の口腔ケア・がん療養における食事』

歯科口腔外科藤井医師・後藤管理栄養士

 

第5回

 

令和5年11月1日〜令和5年11月15日
『心不全の緩和ケア・がんリハビリテーション』

木村看護師・花田理学療法士

 

第6回

 

令和5年11月16日〜令和5年11月30日
『放射線治療・化学療法について』

伊藤看護師・浪岡看護師

 

 

 

○講演会の様子


@『もっともっと知ろう緩和ケア2020』

 

A『もっともっと知ろう緩和ケア2020』

 

 緩和ケアに関するご相談は患者サポートセンター相談室までお願いします。

 

大館市立総合病院 院長 吉原 秀一
緩和ケア委員会 委員長  大石 晋

【連絡先】 患者サポートセンター相談室
 電話番号 0186-42-5370
 FAX 0186-42-7400